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卒業写真①

· 独立物語

1月からフリーランスでやっていくにあたり、

なにはともあれ

会社に退職届を出したその日に、税理士の人の話を聞きに行って来ました。

自分が書いた走り書きのメモは、

本人でも読解できないほどの、みみず文字で、

監督からの本編指示を慌てて書き取ったメモを見ると

中東あたりの文字のようなものが並んでいて、まるで解読できない為、

メモはなるだけとらずに、メモがないというプレッシャーを自らにかけ、

集中して話を聞くことで、内容を頭に叩き込むという

どこかの型破りな予備校の先生が言ってそうな学習方法をやっています。

話は逸れましたが、

前述の通り、メモはなんの意味もなさないなと思っていたので

税理士さんと話す前に

「さしつかえなかれば、話を録音してもいいですか?」

と聞いてみたところ、

「録音されたことは一度もないから、緊張するなぁ」

と戸惑いをみせてましたが、

快く了承してくれました。

iPhoneを取り出し、ボイスメモのボタンを押して机の上に置き、

録音のタイムコードが動き始めているのを確認して、

話を聞き始めました。

話はだいたい40分くらいで、

やるべきことや、聞きたいことを、現段階はだいたい聞けたので

あとは家に帰って、

録音したデータを聞きながらおさらいでもしようと

大満足で帰りました。

家に帰り、

独立するにあたり、まずやっておかなくてはならない3箇条

ってのがあったなぁー

と、携帯のボイスメモを再生してみました。

すると、再生バーが進んでいるのに

何も聞こえて来ません。

おかしいな、、、

と思い、ボリュームを最大にしてみると、

ザーーっというベースノイズ*  の奥に、耳をすますとボソボソと会話している声が

うっすら聞こえて来ました。

やってしまった…。

わたしのiPhoneは、かれこれ4年前に購入していて、

ヒビは入っているものの、まだまだ携帯電話としての役目はなしているのですが、

一点だけ、iPhone内蔵のマイク機能が壊れていて

スピーカーで話しても自分の声が相手に聞こえなかったりしていて、

録音は回っていたけど、

音が拾いきれていなかったと思われます。

録音しているという安心感から、

集中して話を聞く勉強法もやっておらず、

せっかく税理士さんの時間をもらったのに

ところどころ記憶が曖昧な点が残ってしまいました。

「独立するにあたり、まずやっておかなくてはならない3箇条…」

これは序盤に話してくれたことなので

集中力を切らす前だったのでぎりぎり覚えています。

しかし、この失敗を経験したことで

これからフリーでエディターとしてやっていこうという人たちの参考になるかも…(多分ならないけど)

という意味も込めて

私がやったことや、買ったもの、注意することを書き記して

自分の備忘録も兼ねて、書き残すことにしました。

次回は

『卒業写真② 〜テーブルクロスは白色で〜』

をお送りします。

(※ベースノイズとは… 環境音ともいう。無音状態にベースノイズを付けることにより、

全くの無の状態からその場にいる臨場感をつくることができる。)

同録の人や、カメラの収録をする人の責任感の強さに脱帽です